「莉亜ちゃん、今日どうだった?」

帰り道で先に口を開いたのは、由芽ちゃんだった。


「うち、人見知りだから、全然ダメだったよ〜。由芽ちゃんは、フレンドリーだから、羨ましいよ…」


「そんなことないよ!うちだって人見知りだしさ。莉亜ちゃんもきっと仲良しの子が見つかるよ」


由芽ちゃんは、笑顔でフォローしてくれてるけど、やっぱりどこか引けてしまう。

「じゃあまあ明日ね〜」

「ばいばい。」


10分程の帰り道も、あっという間に終わった。


家に帰りすぐにベッドに倒れ込んだ。


「はぁ…」

ついつい溜め息が漏れてしまう。


そして、ポケットから携帯を出し親友の美和にメールした。

”入学式終わったよ〜。美和のとこも終わったかな?やっぱり一緒の高校がいいなって今さら思ってます(笑)”


送信すると1分もたたないうちに、返信がきた。


”こっちも終わったよ〜。うちも同じが良かったなって思ってるよ。でも仕方ないからね…。でもたくさん遊ぼうね!”



何気ない、美和のメールに胸がホッコリしてしまう。

”うん!絶対遊ぼう!約束。”


そう返信するとそのまま寝てしまっていた。