勉強だって兄はいつも出来がよくて学年でも1、2を争うくらいの秀才。大学にいく頃には名門に通うだけあって近所では評判の秀才だった。我が家の自慢の息子。よく父と母がそう言っていたのを覚えている。

勉強ができるだけじゃない。兄はとても優しかった。その上容姿も整っている。まさに完璧な兄。もちろんそんな兄の周りにはいつもたくさんの人がいた。同性にも異性にも好かれていて兄自身それに傲ることもなかった。

だから父と母にとって、本当に誇らしい息子だったんだと思う。