階段を駆け下りて居間へ入る。

私の部屋は2階だ。

部屋に入ると、お母さんとお父さんがもうテーブルについていた。

「あら、起きたのね。
早く食べないと遅刻するわよ、紗菜」

「うん!」

優しいお母さんが声をかけてくれる。
私はお母さんが大好きだ。


しかし…


「昨日はどうだったんだ、紗菜」


それに対して冷たい態度のお父さんは少し好きではない。


「妖石ひとつ。
校内で見かけた奴らは倒した。」


私は、お父さんに必要な情報だけを伝えた。




そう、私の家、神凪家は代々“妖狩り”という、いわゆる妖怪退治を仕事としている。


先祖から神凪家は妖狩りをしていて、その使命が引き継がれている。




この辺りは先祖の死亡した場所でもあるため、妖怪が集まりやすい。



ということで、私と、あとは私の幼なじみも学校を守ることを任された。

私の場合は刀で、結界も使ったりする。




ちなみに親たちは街全体だ。



もちろん普通の人が見ているところで
刀を持って戦ったら驚かれる。


だから仕事は真夜中。
仮眠をとっているとはいえ、朝はとにかく眠い。





ごはんを食べて、身だしなみを整える。

学校に行く時間になった。


「いってきまーす!」



いつものように私の1日は眠すぎる朝からはじまるのだった。