──番組収録後。S.S.Gに戻った五人は、それぞれの喜びを分かち合った。風巳がニコリと笑って「雪那!今日も俺ら絶好調だったな!!」と言えば、雪那は「だねー。俺、喉が潰れるくらい叫んだよ!」と笑顔を返す。



「おい、嘘つくな。光夜が心配しすぎて倒れたらどうすんだよ。」



 雪那の冗談を見抜いていた頼星がその頭をコツンと叩くと、雪那は笑いながら「ごめん、嘘です!」と言って舌を出す。「何だ、冗談か……」と胸を撫で下ろす光夜を見て、他二人もクスリと笑った。初めはぎこちなかった五人も、今ではすっかり仲良くなった。たまには些細な喧嘩もあるが、それすらも友情のひとときなのだろう。



「やっぱ嘘なんだ……でも、ファンのみんなに喜んでもらえて良かったね!」

「そうだな。さっきロケバスに乗る前、追っかけの人に『ダンス上手いですね!』って誉められたよ!頑張ってきた甲斐があったなぁ。」



 紘と光夜が顔を見合わせて喜びを語り合えば、傍らで雪那がうんうんと頷く。しかし、頼星と風巳は勝手が違った。



「追っかけ……」



 同時に呟く二人を、他の三人が不思議そうに見つめている。一体どうしたというのだろうか。