ー…え?高橋さん、が…?

その言葉に会場の皆がどよめき、琉生も驚いていた。

そんな中、つばさは菜摘がいるところまでゆっくり歩みそしてマイクの前にたった

つばさはマイクの前で目を閉じ深呼吸をし気持ちを落ち着かせるとゆっくり目を開けた。

『この曲は、ある人に向けて私の想いを込めて作った新曲です。』

ー…ある人に向けて…?

『ホントはこんなことだめなんですけど…この新曲を私自身がその人に贈りたいと思って、それで、あの…その人のためだけに歌わせてもらいます!』

最後の方は恥ずかしくなり目をきつく閉じ真っ赤になりながら早口でやけくそになりなが叫んだつばさ。


“……キャーッ!!!!!!つばさちゃん、頑張ってぇ!!!!”

つばさの言葉に行動に観客は皆つばさを暖かく見守った。

『つばさの一生一代の告白を暖かく見守ってあげてね!そして、この会場のどこかにいるつばさの想い人さん、よぉーーく聞いとくように!』

『阿部ちゃん!?』

ー…高橋さん、好きな人いたんだ…ライブで告白なんて高橋さんも大胆だな…っ…

つばさや菜摘の言葉にズキズキと胸が痛み、今すぐにここから出ていきたくなったがライブ中は出入り禁止のためそれが出来ない

ー…聞きたくないっ…!!

思わず、目を閉じそして耳を塞ごうとしたとき

『聴いてください……新曲で“音に満ちたあの場所で”』

つばさのあまり優しい声音にゆっくり目をあけつばさをみつめた

ー…聞かなきゃ、例えこれが俺に向けられてじゃなくても…

そうおもい、琉生は真剣につばさをみつめた