目の前には、遠慮がちに私を見てる可愛い女の人。
小さい顔に、ぱっちりとした大きな目。
ほっそりとした体型のその人は、まさに美少女と言うに相応しい、そう思った。
「ぁ、えっと……1058円になります!」
私の言葉に、女の人はお財布の中からお金を取り出すと
「ご馳走様でした!」
そう言って、コイントレーの中にお金をおいた。
ニコッと笑うその仕草に、不覚にも胸がドキッと高鳴る。
「ぃ、いえっ!またお越しください!」
そう言いながら頭を下げる私に、女の人はクスッと軽く笑みをこぼすと
「はい!また来ますね!」
そう言って店から出て行った。
はぁ………綺麗すぎて、思わずガン見しちゃったよ。
それに比べ私は……
「はぁ………」
そう思うと、無性にテンションが下がる。