「結城さーん!レジ入ってもらってもいいー?」



「はーい!」



チーフの言葉に、私は急いでつけていたエプロンを外すとレジにつく。



ここは、私の住んでる市から3つほど離れた市のレストラン。




「全部で2156円になります。……はい、3000円頂いたので844円のお釣りとなります!ありがとうございましたー!」



最近覚えたレジの仕事をこなしながら、去っていくお客さんに軽く頭を下げる。



その顔には、どこか優しい笑みが浮かんでいた。




その顔を見ると、ここで働いて良かったな、と思う。