「歩太、ありがとね?」 ニッと歯を見せて可愛く笑う。 俺はそんなリカを、抱きしめたい衝動にかられた。 リカは、本当に優しくて、可愛くて、俺にはもったいない。 でも、俺はリカの事は、絶対に離さない。 傍にいて欲しいんだ。 11時を迎えて、後半勤務のバイトが出勤してくると、俺達はようやく仕事を終えた。 けっきょく俺は、今日1日ずっとリカの仕事を、後ろで見ているだけだった。 .