「・・・許すよ。
ありがとう。母さんの手紙、ずっと持っていてくれて、ありがとう。
俺は今、本当に幸せだから。
ちゃんと幸せになれたから・・・
だから、父さんも、幸せでいて下さい。」
心の中にあった、硬くて痛いしこりみたいな物が、すーっと消えて無くなっていく様な気がした。
「・・・ありがとう。本当にすまなかった・・・」
もう、いいんだ。
いくら後悔しても、過去は変えられない。
でも、未来はこれからだから。
「父さん、リカのお父さんになってやって?光のおじいちゃんになってやって?
俺にとって、大切な二人を、父さんも大切に想ってやって?」
.