手紙を読み出した瞬間だった。 溢れ出した涙が止まらなくなったのは・・・ みんなの視線が俺に集中している。 光だけが、気づかないまま、背中を向けて、おもちゃで遊んでいた。 リカの手が、優しく背中を撫でてくれていた。 手紙を読み終えると、俺はリカに渡した。 リカは受け取ると、俺に“いいの?”と確認して、それを読み始めた。 .