父さんが光の事を、あんまり優しい目で見つめるから、



嬉しかったんだ。



今の幸せな姿を見せる事で、過去の自分も認めてもらえる様な気がしたから・・・。




「今日、来てくれて、本当にありがとう。


父さんは、歩太に許してもらえるとは、思ってなかった。

でも、どうしても謝りたかったんだ。


幸せそうで・・・本当に良かった・・・。


会いたかったのは、もう1つ理由があるんだ・・・。


どうしても、コレを、歩太に直接渡したかった・・・。」



そう言って差し出された一枚の封筒。



色褪せて、ヨレヨレになったその封筒には、



『歩太へ』



そう書かれていた。



.