みんなそれぞれの想いがあって、涙を流している。
父さんも、幸太も、リカも・・・
俺は何故か涙が出なかった。
現実なのか、夢の中なのか・・・
あまり実感がなかったのかもしれない。
光は心配そうにリカの顔を覗き込む。
「光〜、みんな泣き虫さんだから、よしよししてあげて?」
俺が言うと、光はリカの膝に座って、一生懸命涙を拭ってあげていた。
そして、幸太の頭と、父さんの頭を小さな手でよしよしと撫でた。
俺の膝に戻ってきた光を抱きしめた。
「光、ありがとな。よしよし・・・」
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