何か、過去の事は本当にもう、どうでもいいと思った。
「光ちゃん、何歳?」
「さんさぃ」
指で3を作って、そこにいるみんなに、得意気に見せる。
俺とリカにも。
「お利口さんだね?お誕生日はいつ?」
その質問には、首を傾げた。
「「6月15日。」です。」
俺とリカが同時に答えると、父さんは、驚いた様に、俺の顔を見た。
「歩太と、同じ日なのか?」
「・・・覚えてたんだ?俺の誕生日。」
「・・・・・・忘れた事なんて・・・1度もなかった・・・。」
そして突然、涙を流した。
驚いた光が、慌てて俺の膝の上に逃げて来た。
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