料理を食べ出してしばらくすると、光の緊張もほぐれたのか、よくお喋りする様になった。
「これね、ひかぃのうさぎね、てんちょがくれた。」
お気に入りのポシェットの自慢を一生懸命している。
「てんちょ?」
「パパのお仕事のてんちょ」
そう言って、
光はちょこちょこ歩いて、父さんの隣に座った。
見て?見て?とポシェットを父さんに見せている。
なんだか、たまらなくなった。
光にとっては、おじいちゃんなんだ・・・
リカも同じ気持ちだったと思う。
「歩太が働いているお店の店長が、光の誕生日にくれたんです。ちなみに、私達が出会ったのも、そのお店です!」
ニコッっと冗談っぽく笑って、場の空気を和ませようとしてくれた。
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