俺はそのままリカのお腹に顔をうずめた。
子供は、元気そうに、リカのお腹を蹴っている。
ごめんな。
弱虫なパパで、ごめんな。
ママを苦しめて、ごめんな。
パパ、頑張るから。
ママとお前を守れる強いパパになるから。
生まれてきて良かったって・・・
パパとママの子供で良かったって・・・
そう思ってもらえる様に、
パパ、頑張るから。
ママもお前も・・・
絶対に幸せにするから。
いつでも、パパが守ってやるから・・・。
生きててくれて・・・本当にありがとう。
俺は、カッコ悪いくらいに、声を上げて泣いた。
お腹を蹴るその存在が、確かに命を持っている事に・・・
自分の子供である事が、嬉しくてたまらなかった。
「あゆた〜」
クスクスとリカは笑いながら、その小さな両手で俺を包み込んでくれる。
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