「結婚しよう。」



リカを抱きしめたまま、俺はそう言った。




もう俺はお前のいない人生は考えられない。



一生、お前と生きていきたい。



一生、お前の笑顔を守って、生きたい。



ポロポロと涙を流すリカが、俺の目を見つめてこう言った。


「歩太、キスは?」


リカの体をそっと引き寄せて、ゆっくりと唇を重ねた。



「もう、絶対離さないから。一緒に帰ろう?」



リカは何度も何度も大きく首を縦に振る。





「歩太、愛してる。

もう、離れ離れは嫌だよっ!

もう、離れないからっ!」



きつく、きつく抱きしめた。



お腹の赤ちゃんが、苦しくない様に、でもしっかりと抱きしめた。






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