立ち上がって、ゆっくりと入り口に近づく。




早く行きたいのに、足が震えてうまく歩けない。





病室に一歩足を踏み入れたと同時に、俺の目に飛び込んできたリカの姿。



会いたくて、会いたくてたまらなかったリカ。




沢村はそのまま病室を出て行った。



一番奥のベッドに座るリカ。




「あ・・ゆた?」


目に涙をためて、まっすぐに俺を見つめるリカ。




「・・・リカっ!」


気持ちばかりが焦って、足がうまく動かない。



一歩・・・一歩ゆっくりとリカに近づく。




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