うなだれて、泣き続ける俺は、完全に涙の止め方が分からなくなっていた。 再び静かになった病室の前の廊下に、ポタポタと涙の跡を増やしていく。 しばらくして、静かにドアが開いた。 顔を上げると、俺をまっすぐ見た沢村が、小さく首を縦に動かした。 「入って」 .