始発の電車に乗り込んで、リカがいる場所に向かう。
そこに向かうのは、3回目だった。
リカはやっぱり、あの海の近くに居たんだ。
どうして、俺はあの場所にもっと行かなかったんだろう・・・
たった1度しか探しに行かなかったんだろう・・・
窓の景色に目をやりながら、時計ばかりを見る。
早く、リカに会いたい・・・。
落ち着かない俺に、沢村はゆっくりと口を開いた。
「もし・・・リカが会いたくないって言ったら、そのまま会わずに帰ってね。」
その言葉に目の前が真っ暗になる。
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