「リカのこれからの人生が幸せでありますように。」
願いを込めてロウソクを吹き消す。
リカが好きだと言ってよく二人で聞いていた曲。
今は鳴る事のない、俺の携帯の着うたでもあるその曲を聞きながら、唐揚げとオムライスを口に運んだ。
HYの『song for・・・』
その切ない歌詞が、今の自分の気持ちに重なる。
リカの誕生日・・・今日だけは笑って過ごそうって思っていたのに・・・。
涙が溢れて止まらない。
「・・・っ・・・リカっ・・・会いたいよっ・・・会いたいよ・・・」
もう、俺限界だよ。
お前がいないなんて・・・
俺・・・耐えられないよ・・・。
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