「リカは私にも頼ってくれなかった。何も話してくれなかった。
最後まで宝来くんを責めなかった。
分かるよね?
リカは今でもきっと、宝来くんの事を、愛してる。
誰よりもあなたの幸せを願ってるから、だから1人でいなくなったんだよ・・・」
いつだって守られているのは、俺の方だった。
リカに甘えてばかりだった。
リカを失う事ほど怖いものなんてなかったのに。
この世の中で、リカより大事なものなんて、なかったのに。
リカが真っ暗な世界から、俺の手を取って、連れ出してくれた・・・
だから俺は光を見る事が出来たんだ。
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