携帯を取り出して電話をかけても、すぐに機会の音声が流れる。 今の俺とリカを繋ぐものは何一つない。 部屋を飛び出し暗い夜の中を当てもなく走り回っても、リカの姿が見つけられない。 「リカーっ!リカーっ!」 俺の声は、リカには届かない。 ただひたすらに、リカの姿を求めて、走り回った。 ファミレスやゲームセンター、24時間のファーストフード店、マンガ喫茶・・・ どこを探してもリカはいない。 .