「今日、リカ来てないの。何回電話しても、繋がらないの・・・ねぇ何があったの?何で宝来くん、今ここにいるの?リカと一緒じゃなかったの?」





体中から血の気が引いていく。




リカ・・・



リカ・・・





「宝来くんっ!!」


気付いた時には、走り出していた。





夢中で走って、


走って、


走って・・・





「リカっ!!」




静かなリカの部屋に、響いた声は虚しく消えていく。



真っ暗な部屋の中には、リカの姿はなかった。



部屋の中を見渡しても、何も変わった様子はない。



「どこだよ・・・どこ行ったんだよ・・・」




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