『まなかタン、はじめまして。よろしくね』 先輩は声色を変えてまるでこのぬいぐるみが喋ったかのように腹話術をした 「きゃー、かわいー!絶対、大切にします!……あ、だけどストラップの方はどうしよう、スマホには付けにくいし…」 「家の鍵に付ければ?」 「あ、そっか。そうだよね、後でつけとこっと」 「鍵だして。後と言わず、俺が今、付けとく」