「あ!華月!おはよ……って怖!」


「あ………おはよ…」


「何そのダークなオーラは」


"なにがあった?"と相談に乗ってくれるみたいだったので桐斗君のことを話した
もちろん中学のときのことも





「へぇ~~~~~~~!あの殺人的な顔の持ち主とそんな関係だったのか」


「ねえねえ、桐斗君ってそんなに女子の間で噂なの?」


「あんだけスラッとしてて綺麗すぎる顔立ちしててモテてなかったら、オカマかゲイのどちらかでしょうね」


「っはぁ…しかも女子への対応上手くなってるし、返しの言葉は頑張って頑張って考えぬいて精一杯の優しい言葉をかけようとしてくれるような不器用で真面目な人だったのにな!!!」











放課
トイレから教室に戻ろうとしたら
人混みの10メートル先らへんには一際目立つ
桐斗君の姿が!!


あ~~あ~、あんなに女子の視線集めちゃって



と思いながら見つめていたら
桐斗君と目があった





……ドキっ

あまりの格好良さに見入ってしまった








……がそんなのはお構いなしと言うような感じでプイッと前を向いてしまった






なっ!昨日といい今日といいなんなんだ!









家に帰ると


このふとした怒りをいつも収めてくれるあの場所に行くことにした






ポケットにはスマホ
ただそれだけ持ってたどり着いたのは



日当たりが抜群によく
それに負けじと綺麗な緑の芝生が輝いていて
川の流れる音なんて聞こえちゃったりする





ていぼう






こここら見上げる空は群を抜いている
この空を写真ファイルに収めるのが趣味である





嫌なことがあったり、そうじゃなくても毎回ここに来る







「んーーーー!今日も快晴!!」





そう言いながら座って空高く手を上げた
しばらく空を眺めたあと
写真を撮っていいく





空の青から水色へのグラデーションが効いていてなおかつ濃い青を入れるようにする


今日もいい感じ!




と心の中で思っていると









「今日も来たんだ」