とりあえず書けたし提出して
話しかけるのもあれだから帰ろうとすると 




「桐島 華月」


「へ?!」


あまりに急に呼ばれたため声が裏返った


「あってるよな」


「はい、華月と申します!」


「俺、中学のとき一緒だった一之瀬 桐斗」


「存じておりますとも!何か?!」



テンパり過ぎて怒ってる感じになっちゃってるよ~~!


「やっぱ……怒ってるよな」


「へ?!何が?!」


「いや、卒業式の」


「あ、あ~~!あれ!どうして来てくれなかったの?なんか中学のときと雰囲気変わってるし!!!」


「変わってるならお前も一緒だよな」


「あ、え…」


「中学のときはもっと大人しい感じだった」


「……うん」


「化粧とかスカートの長さとか校則破るようなやつじゃなかったよな」


「べつに?」


「じゃあ俺も言う必要ないだろ」


「そうですね!失礼しました!」


「何?怒ってんの?可愛くないやつ」


えええええーーー!!
か、か、か、可愛くない……
桐斗君に言われちゃったよ


ショックのあまり言葉が出てこなかった隙に
桐斗君は勢いよく帰ってしまった