「……」
なんじゃ、コレは。
呼び止める間もなく、気が付いたら、美紗と2人で生徒会室に取り残されてた。
有無を言わさずに純平を連れ去る瞬間、先輩の周りの温度が少しだけ変わったような。
……気のせいか?
気を取り直して、ジロリと美紗を睨む。
「美紗、なに先輩パシってんだよ。奢ってもらう理由もないぞ!」
「お金なんか後で払えばいいのよ」
と、彼女はけろりとしている。
それどころか、「いつまでも立ってないでさっさと座れば」と自分の隣の椅子を叩いた。
美紗が指したのは奥側の机の真ん中の席だ。
先輩がさっき座っていたトコのすぐ隣ではなく、1コだけ空けたところ。
美紗の隣でその位置ならばなんとなく安心感があるけど、じゃあ純平と先輩はどういう位置関係で座るんだろうと考えると、ちょっとだけ気が重くなった。
なんじゃ、コレは。
呼び止める間もなく、気が付いたら、美紗と2人で生徒会室に取り残されてた。
有無を言わさずに純平を連れ去る瞬間、先輩の周りの温度が少しだけ変わったような。
……気のせいか?
気を取り直して、ジロリと美紗を睨む。
「美紗、なに先輩パシってんだよ。奢ってもらう理由もないぞ!」
「お金なんか後で払えばいいのよ」
と、彼女はけろりとしている。
それどころか、「いつまでも立ってないでさっさと座れば」と自分の隣の椅子を叩いた。
美紗が指したのは奥側の机の真ん中の席だ。
先輩がさっき座っていたトコのすぐ隣ではなく、1コだけ空けたところ。
美紗の隣でその位置ならばなんとなく安心感があるけど、じゃあ純平と先輩はどういう位置関係で座るんだろうと考えると、ちょっとだけ気が重くなった。