「いえ……。大体のことは、なおから聞きました。しばらくこちらで、お世話になります」
美紗は図書室の一件には特に触れず(その話を長引かせることをボクが嫌がると分かってくれてるあたり、さすがだ)、礼儀正しくお辞儀をした。
さっきまでのプリプリした様子はもうどこか行ってしまったようだ。
(内心は知らないが。彼女はこういう立ち回りがものすごく上手い)
「高岡君も」
と、会長は今度は純平に向けて
「昨日の内に直接話をしに行くつもりだったのに会えなくて、申し訳なかった」
そう詫びた。
昨日純平たちに話が出来なかったのは、会長のせいじゃないのに。
そう思ったら、なんだか釈然としない痛みがチクリと心臓に刺さった。
美紗は図書室の一件には特に触れず(その話を長引かせることをボクが嫌がると分かってくれてるあたり、さすがだ)、礼儀正しくお辞儀をした。
さっきまでのプリプリした様子はもうどこか行ってしまったようだ。
(内心は知らないが。彼女はこういう立ち回りがものすごく上手い)
「高岡君も」
と、会長は今度は純平に向けて
「昨日の内に直接話をしに行くつもりだったのに会えなくて、申し訳なかった」
そう詫びた。
昨日純平たちに話が出来なかったのは、会長のせいじゃないのに。
そう思ったら、なんだか釈然としない痛みがチクリと心臓に刺さった。