「朗報だよ、2人とも。今日から昼飯は、落ち着いて室内で食えるぞ!」
ボクが生徒会の計らいを一気に説明すると、当然手放しで喜ぶだろうと思っていた2人は予想に反して渋い顔をした。
あれ、なんで?
「そんなの……職権乱用じゃない?」
と、美紗が少し憎々しげに呟く。
「会長がなおと一緒にお昼食べたいだけじゃない」
そうか?
……まあ、そう取れないこともないケド。
――『ごめんね。外は寒かったでしょ』
あの時は、本当にすまなそうにしてたけどなぁ。
でもアレは、生徒会長としてのセリフだったのか、それとも先輩個人としてのセリフだったのか。
うっすらと靄がかかったような記憶を無理やり手繰り寄せようとしてみるけど、どうにも上手くいかない。
ボクが生徒会の計らいを一気に説明すると、当然手放しで喜ぶだろうと思っていた2人は予想に反して渋い顔をした。
あれ、なんで?
「そんなの……職権乱用じゃない?」
と、美紗が少し憎々しげに呟く。
「会長がなおと一緒にお昼食べたいだけじゃない」
そうか?
……まあ、そう取れないこともないケド。
――『ごめんね。外は寒かったでしょ』
あの時は、本当にすまなそうにしてたけどなぁ。
でもアレは、生徒会長としてのセリフだったのか、それとも先輩個人としてのセリフだったのか。
うっすらと靄がかかったような記憶を無理やり手繰り寄せようとしてみるけど、どうにも上手くいかない。