ふわふわパーマのかかった柔らかい髪を微かに揺らしながら、猫のように大きくて少しつり気味のその目を鋭く細め、美紗は静かにボクを睨んだ。
ただでさえ強い目力が、こういう時は3割増しだ。


赤いポンチョ風コートと白い耳あては季節遅れのサンタクロースみたいに見えなくもない。
でもって、このクソ寒いのにミニスカート……じゃなくて、あれはスカパンってやつか?
オーバーニーとの隙間にむき出しの太腿が、見てるだけで余計に寒く感じる。

文句のひとつでも言ってやりたい。
こっちが寒くなるから、足出すのやめろよって。
けどなぁ。


似合ってるし。
可愛いし。
お洒落だし。
……足、細くて長いし。