「まだ、残ってるんだ、最後の課題が」
「は……課題?」
ボクの言葉が予想外すぎたのか、すっとんきょうな声でオウム返しに繰り返した先輩は目を瞬いた。
「物理のテスト、58点だった。――自力で60点越えられるようになるまで、待ってて」
「ちょっと……何、それ」
「先輩」
もう。
意外とせっかちで、先輩がいちいち口を挟んでくるから、なかなか進まない。
「ボクが、自分にもっと自信が持てるようになってから――、ちゃんと、言いに行くから」
それまで――……。
「待ってて、くれますか?」
「は……課題?」
ボクの言葉が予想外すぎたのか、すっとんきょうな声でオウム返しに繰り返した先輩は目を瞬いた。
「物理のテスト、58点だった。――自力で60点越えられるようになるまで、待ってて」
「ちょっと……何、それ」
「先輩」
もう。
意外とせっかちで、先輩がいちいち口を挟んでくるから、なかなか進まない。
「ボクが、自分にもっと自信が持てるようになってから――、ちゃんと、言いに行くから」
それまで――……。
「待ってて、くれますか?」