「――美紗ッ!!」
美紗の家に着くなり、インターフォンを連打する。
けれど玄関のドアは、しんと静まり返ったまま開かない。
「美紗、着いたよ。開けて美紗。出てきて」
携帯に呼びかけても返事はなくて、ただ聞こえるのは、乱れた浅い呼吸音だった。
――……過呼吸!?
「美紗、入るよッ」
玄関に鍵が掛かっていたらアウトだった。
幸運なことにドアは開き、脱ぎ捨てた靴がどこに飛んで行ったかも気にせずに美紗の部屋へ走る。
飛び込んだ部屋の一番奥で
「……美紗!」
彼女は、頭から毛布を被って縮まっていた。
浅く短く「ヒッ」と息を吸う危険な呼吸を繰り返しながら、美紗はボクを怯える目で見上げた。
美紗の家に着くなり、インターフォンを連打する。
けれど玄関のドアは、しんと静まり返ったまま開かない。
「美紗、着いたよ。開けて美紗。出てきて」
携帯に呼びかけても返事はなくて、ただ聞こえるのは、乱れた浅い呼吸音だった。
――……過呼吸!?
「美紗、入るよッ」
玄関に鍵が掛かっていたらアウトだった。
幸運なことにドアは開き、脱ぎ捨てた靴がどこに飛んで行ったかも気にせずに美紗の部屋へ走る。
飛び込んだ部屋の一番奥で
「……美紗!」
彼女は、頭から毛布を被って縮まっていた。
浅く短く「ヒッ」と息を吸う危険な呼吸を繰り返しながら、美紗はボクを怯える目で見上げた。