3月に入った。
ボクは少しずつバスケ部に馴染んできている。
部員の名前はもちろん覚えたしマネージャーの仕事にも慣れ、バスケのルールもちょっとずつ勉強している。
相変わらず、純平や美紗との接点はない。
家も近いしクラスも同じだというのに、登下校を別々にして教室でも進んで一緒にいようと思わない限り、こんなにも接触がなくて済むものだというのは驚きだった。
すごく狭い世界にいたのだと実感した。
梶原に引っ張られて飛び込んだ新しい世界が、それを見せてくれた。
ボクがそれまで目を向けようとしなかったすぐ近くには、知らない世界があった。
知らない人間関係があり、知らない人種がいて、溶け込んでしまえばそれは、恐れるようなものでは全くなかった。
ボクは少しずつバスケ部に馴染んできている。
部員の名前はもちろん覚えたしマネージャーの仕事にも慣れ、バスケのルールもちょっとずつ勉強している。
相変わらず、純平や美紗との接点はない。
家も近いしクラスも同じだというのに、登下校を別々にして教室でも進んで一緒にいようと思わない限り、こんなにも接触がなくて済むものだというのは驚きだった。
すごく狭い世界にいたのだと実感した。
梶原に引っ張られて飛び込んだ新しい世界が、それを見せてくれた。
ボクがそれまで目を向けようとしなかったすぐ近くには、知らない世界があった。
知らない人間関係があり、知らない人種がいて、溶け込んでしまえばそれは、恐れるようなものでは全くなかった。