「初恋……美紗じゃ、ないんだね?」
「ないねぇ」
もうボクに話すと腹を括ったからか、純平の顔からは迷いがなくなり、逆にボクの反応を楽しんでいるみたいだった。
なんか意外だ。
14年ずっと一緒にいたのに、そんな相手がいたなんて全く知らなかった。
教えてくれなかった……秘密にされたのだと思うと、かなり悔しくもあった。
「ま、子供の頃の話だからな。今よりもっと――、カワイイもんだったけど」
「可愛いとか、純平に全然似合わないんだけど」
思わず本心をもらすと、ジロリと冷たい視線を送ってくる。
だけど一瞬目を細めてから、純平は顔の右半分だけを歪にあげて不敵に笑った。
そして数秒の沈黙の後に告げられた、言葉。
「俺の初恋ね――……お前だよ」
「ないねぇ」
もうボクに話すと腹を括ったからか、純平の顔からは迷いがなくなり、逆にボクの反応を楽しんでいるみたいだった。
なんか意外だ。
14年ずっと一緒にいたのに、そんな相手がいたなんて全く知らなかった。
教えてくれなかった……秘密にされたのだと思うと、かなり悔しくもあった。
「ま、子供の頃の話だからな。今よりもっと――、カワイイもんだったけど」
「可愛いとか、純平に全然似合わないんだけど」
思わず本心をもらすと、ジロリと冷たい視線を送ってくる。
だけど一瞬目を細めてから、純平は顔の右半分だけを歪にあげて不敵に笑った。
そして数秒の沈黙の後に告げられた、言葉。
「俺の初恋ね――……お前だよ」