2月18日、月曜日。
今日から4日間、学年末試験が行われる。


それだけでも気分が重いというのに(それでも響先輩の指導のおかげでいつもの試験に比べれば幾分かマシだったけど)、朝いつもの場所で待っていたのは、見慣れた景色ではなかった。


「……美紗は?」

待ち合わせ場所で1人、手持無沙汰に携帯をいじくる純平を見た時、ボクは「おはよう」の挨拶をすっ飛ばしてそう聞いた。


「――テストだから、先に行って準備するって」

携帯をポケットにしまいながら純平が答えた。

テスト、だから?
今までにそんなことは一度もなかった。
テスト当日の朝こそ、彼女のスパルタな最終授業が行われていたくらいなのに。

何故そんな

「バレバレの嘘を」