続く土曜日と日曜日、先輩は同じようにボクの家へ来て勉強を教えてくれた。
朝10時から始まり、夕方6時までの長丁場だ。
毎回何かしらの手土産を持参してくれて、その代わりと言わんばかりに、母さんが昼食に手料理を振る舞った(と言っても、食べさせるのが申し訳ないくらい庶民的で下手な料理だけど)。
日曜日には父さんも家にいて、父さんははじめ初対面の娘の男友達(というか正確には『先輩』なんだけど)に対して眉間にしわを寄せていた。
先輩も気まずそうに、多少の恐怖と多大な緊張の面持ちでいたけれど(失礼ながらこの様子はボクにとっては笑えた)。
この日のメニューがオムライスだったことが幸いした。
先輩は数日前のボクの弁当を思い出したに違いなく、堪え切れない笑いを吹き出した。
朝10時から始まり、夕方6時までの長丁場だ。
毎回何かしらの手土産を持参してくれて、その代わりと言わんばかりに、母さんが昼食に手料理を振る舞った(と言っても、食べさせるのが申し訳ないくらい庶民的で下手な料理だけど)。
日曜日には父さんも家にいて、父さんははじめ初対面の娘の男友達(というか正確には『先輩』なんだけど)に対して眉間にしわを寄せていた。
先輩も気まずそうに、多少の恐怖と多大な緊張の面持ちでいたけれど(失礼ながらこの様子はボクにとっては笑えた)。
この日のメニューがオムライスだったことが幸いした。
先輩は数日前のボクの弁当を思い出したに違いなく、堪え切れない笑いを吹き出した。