気が付いたら朝だった。
昨日、部室棟の影に座り込んだまま動けなくなったボクを、生徒会長が黙って学校から連れ出した。
背中を押されるようにして歩いた。
彼が家を知っていたのかボクが案内したのかもよく分からない内に、いつの間にか家に着いていて。
会長は、ボクの家に着くまで一言も喋らなかった。
何も聞いてこなかったし。
何も言ってこなかった。
会長には、無意識のまま習慣的に玄関のドアを開けて中に滑り込もうとした瞬間に、生徒会室を開放する件について事務的な話をされただけ。
生徒会の提案に甘えて世話になるかどうか――どころか、美紗と純平にこの件を話すかどうかさえ、ボクに委ねられた。
ボクはそのまま自室にこもってベッドにダイブして。
……気が付いたら朝だった。
昨日、部室棟の影に座り込んだまま動けなくなったボクを、生徒会長が黙って学校から連れ出した。
背中を押されるようにして歩いた。
彼が家を知っていたのかボクが案内したのかもよく分からない内に、いつの間にか家に着いていて。
会長は、ボクの家に着くまで一言も喋らなかった。
何も聞いてこなかったし。
何も言ってこなかった。
会長には、無意識のまま習慣的に玄関のドアを開けて中に滑り込もうとした瞬間に、生徒会室を開放する件について事務的な話をされただけ。
生徒会の提案に甘えて世話になるかどうか――どころか、美紗と純平にこの件を話すかどうかさえ、ボクに委ねられた。
ボクはそのまま自室にこもってベッドにダイブして。
……気が付いたら朝だった。