人通りの少ない別館最上階の廊下を歩く足の動きは、心中を映したように気だるかった。
窓の外を見ればそこには屋外プールがあり、あのベンチで凍えながら弁当を食べた日のことを思い出す。
2月のはじめ頃だった……まだ2週間も経っていないというのに、遠い昔のように感じる。
漠然とした小さな不安を抱いていながら、それでも穏やかだった、平和な日々。
間違いなんかじゃない。
それはそれで、幸せな日々だった。
ただ少しだけ……そう、【排他的】過ぎたんだ。
だから、歪んだ。
狭い世界の中で、執着しあい、依存しあい、いつの間にか傷つけ合わないとどうにもならないくらいに、嘘と隠し事を重ねた。
窓の外を見ればそこには屋外プールがあり、あのベンチで凍えながら弁当を食べた日のことを思い出す。
2月のはじめ頃だった……まだ2週間も経っていないというのに、遠い昔のように感じる。
漠然とした小さな不安を抱いていながら、それでも穏やかだった、平和な日々。
間違いなんかじゃない。
それはそれで、幸せな日々だった。
ただ少しだけ……そう、【排他的】過ぎたんだ。
だから、歪んだ。
狭い世界の中で、執着しあい、依存しあい、いつの間にか傷つけ合わないとどうにもならないくらいに、嘘と隠し事を重ねた。