クッキーをつまみながら、穏やかな談笑が続く。
その雰囲気に時間の流れが遅くなったように感じるけれど実際は逆で(否、体感がどうあろうとも、実際は時の流れは一定だ)、ふと視界に入った壁時計の長針が、昼休みももう終わりに近づいていることを知らせた。
残り時間を考えると、ずっと気がかりだった美紗の爆弾投下は、やはり放課後なのかも、と思い始めた頃だった。
彼女の口から、不穏な発言が飛び出したのは。
「なおは覚えてないみたいだけど」
と前置きしてから、彼女はこう言った。
「小さい頃はなお、私のこと嫌ってたのよ」
その雰囲気に時間の流れが遅くなったように感じるけれど実際は逆で(否、体感がどうあろうとも、実際は時の流れは一定だ)、ふと視界に入った壁時計の長針が、昼休みももう終わりに近づいていることを知らせた。
残り時間を考えると、ずっと気がかりだった美紗の爆弾投下は、やはり放課後なのかも、と思い始めた頃だった。
彼女の口から、不穏な発言が飛び出したのは。
「なおは覚えてないみたいだけど」
と前置きしてから、彼女はこう言った。
「小さい頃はなお、私のこと嫌ってたのよ」