生徒会室に先に入ってきたのは美紗だった。
彼女の「ただいま」という声に、響先輩は明るい調子で
「遅かったね。お預け食らって待ちくたびれたよ」
と返した。
そして美紗の後ろから、ポケットに両手を突っ込んだ純平がのっそりと出てきた。
――どうだった?
声に出すことのできない質問を、目で訴えかける。
憮然とした表情を浮かべた彼は、眉間にしわを寄せて目をギョロつかせた。
それは、ボクが予想していた反応とはまるで違っていた。
一体何があったのか、純平の表情からは読み取ることが出来ない。
それどころか、彼自身が、何が起こったのかを正確に把握していないように見えた。
彼女の「ただいま」という声に、響先輩は明るい調子で
「遅かったね。お預け食らって待ちくたびれたよ」
と返した。
そして美紗の後ろから、ポケットに両手を突っ込んだ純平がのっそりと出てきた。
――どうだった?
声に出すことのできない質問を、目で訴えかける。
憮然とした表情を浮かべた彼は、眉間にしわを寄せて目をギョロつかせた。
それは、ボクが予想していた反応とはまるで違っていた。
一体何があったのか、純平の表情からは読み取ることが出来ない。
それどころか、彼自身が、何が起こったのかを正確に把握していないように見えた。