ボクの手に、【女子の象徴】が戻ってきた。


昨日の戦いは勝ち戦だった。
ボクは自分との戦いに勝ったのだ。
あとはコレを、みんなで食べるだけ。


だけど今、ボクの頭の中にあるのは



【一番大切な人】へのチョコレートを隠し持った美紗のこれからの動向と


扉の向こうで最後の昼食とボクのチョコを【楽しみに】待っている響先輩と


美紗のチョコの行先に【脅えながら】も、同じ待つ側の立場として先輩の気持ちを思いやった純平



3人それぞれの気持ちと、昼休みが終わったら変わってしまうかもしれないボクたちの関係に対する不安ばかりだ。