もしかしたら、授業の合間の休み時間に美紗が動くかも――という予想は外れた。
彼女が行動を起こすのは、昼休みか放課後なのだろう。
時間が経てば経つほど、その相手は純平だという確信が強くなっていく。
日頃から常に行動を共にしているボクらから離れて、別の誰かに声をかけに行きたがっている様子は美紗には微塵もなかった。
お互いに聞くに聞けない、言うに言えない感情を隠したまま、ついに昼休みはやってきた。
純平はボクのクッキーを人目に付かないよう生徒会室まで運ぶため、いつもは持っていかない大きなスポーツバッグを持つ。
そして――、
いつも弁当と飲み物しか持たないはずの美紗も、カバンを手にした。
彼女が行動を起こすのは、昼休みか放課後なのだろう。
時間が経てば経つほど、その相手は純平だという確信が強くなっていく。
日頃から常に行動を共にしているボクらから離れて、別の誰かに声をかけに行きたがっている様子は美紗には微塵もなかった。
お互いに聞くに聞けない、言うに言えない感情を隠したまま、ついに昼休みはやってきた。
純平はボクのクッキーを人目に付かないよう生徒会室まで運ぶため、いつもは持っていかない大きなスポーツバッグを持つ。
そして――、
いつも弁当と飲み物しか持たないはずの美紗も、カバンを手にした。