もうすでに、母さんが夕食の支度を始める時間だった。

ボクは与えられた箱にクッキーを詰めると、早々にリビングを撤退する。
残念ながら、まだ一緒にご飯作ろうなどと言えるほど【目覚めた】わけじゃない。


部屋に戻り、頭を切り替える。
ボクが今日のところ次に処理しなくてはならない問題は、やっぱりテストだろうと思いながら。


放置してあった学校用のカバンを漁り、気は進まないが勉強道具を――、

と、そこで、携帯のランプがチカチカ点滅していることに気が付いた。


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