「……あの、さあ」
と、響先輩は、今までに聞いたことのないふてくされた様な口調で重々しい口を開く。
そして彼は、ボクたちに意外な事実を知らせた。
「その【彼女】ってのがうちの1年の書記のことを指してるんなら、誤解だから」
「……は?」
きょとんとした美紗の間の抜けた声が響いた。
ボクは――、驚きすぎて、乗り遅れた。
「だから、僕は彼女と付き合っていたわけじゃないし――……」
そこで一旦言葉を切った先輩は、言いづらそうにごく小さな声で
「誰とも、付き合っていたことなんかないよ」
と付け足した。
なんとも反応に困る、今さらな打ち明け話だ。
と、響先輩は、今までに聞いたことのないふてくされた様な口調で重々しい口を開く。
そして彼は、ボクたちに意外な事実を知らせた。
「その【彼女】ってのがうちの1年の書記のことを指してるんなら、誤解だから」
「……は?」
きょとんとした美紗の間の抜けた声が響いた。
ボクは――、驚きすぎて、乗り遅れた。
「だから、僕は彼女と付き合っていたわけじゃないし――……」
そこで一旦言葉を切った先輩は、言いづらそうにごく小さな声で
「誰とも、付き合っていたことなんかないよ」
と付け足した。
なんとも反応に困る、今さらな打ち明け話だ。