狭い、狭い暗闇の中で、斜めに向き合ったボクと純平の、片腕がぴったり触れていたから。
彼の顔は見えなかったけど、ボクはしっかり感じてしまった。
彼が、拳をギュッと握りしめたのを。
その腕が、震えているのを。
子供の頃は当たり前に繋いでいた手を
ボクは、何年かぶりに握った。
それでも純平の震えが止まらないから
もう片方の手も、そこに添えた。
彼の顔は見えなかったけど、ボクはしっかり感じてしまった。
彼が、拳をギュッと握りしめたのを。
その腕が、震えているのを。
子供の頃は当たり前に繋いでいた手を
ボクは、何年かぶりに握った。
それでも純平の震えが止まらないから
もう片方の手も、そこに添えた。