恐竜のお腹の中で、ボクは純平の気持ちを悟った。

ずっと聞きたくて……それでも、知るのが怖かった彼の気持ちを。


彼が黙ったまま、ボクから質問するのを待っているから。
ボクはその期待に、応えようと思う。


純平が、脅えているから。
今、ボクの助けを必要としているから。








「純平。美紗のこと、好きなの?」