ボクと同じ目線だったはずの純平が、ほんの少しだけ高い位置にいる。
自称173センチが、本当になった。
――いや、改めてこうして自慢してくるのは、もしかしたらもっと伸びたからかも。
「お前、身長いくつだ?」
「……172センチ、だけど」
ボクが答えると、純平は満足そうに3回頷いた。
さっさと言えばいいのに黙っているコイツは、ボクからの質問を待っているんだ。
めんどくさいヤツ……だけど、あんまり嬉しそうだから、たまには期待に応えてあげよう。
「何センチになったの?」
「173.5センチだ!!」
……自称173センチが、173.5センチになった。
多分これは自称じゃなくて、本当の数字。
てんご、増えただけなのに、『自称』が取れてのその変化は大躍進だ。
自称173センチが、本当になった。
――いや、改めてこうして自慢してくるのは、もしかしたらもっと伸びたからかも。
「お前、身長いくつだ?」
「……172センチ、だけど」
ボクが答えると、純平は満足そうに3回頷いた。
さっさと言えばいいのに黙っているコイツは、ボクからの質問を待っているんだ。
めんどくさいヤツ……だけど、あんまり嬉しそうだから、たまには期待に応えてあげよう。
「何センチになったの?」
「173.5センチだ!!」
……自称173センチが、173.5センチになった。
多分これは自称じゃなくて、本当の数字。
てんご、増えただけなのに、『自称』が取れてのその変化は大躍進だ。