「なおん家でいいじゃん」
「いやいや、ウチに3人で勉強道具並べられる場所ないし」
端から自分の家を選択肢に入れていない純平の、人任せな発言を一蹴する。
(まあ、自分の家が選択肢にないのはお互い様なのだけど)
「そもそも純平、ウチ来たら絶対漫画読むじゃん」
「……こないだの続き読みたいんだけど」
ええー、と不服そうに口を尖らせてそう言った純平は、最早目的を忘れているとしか思えない。
そのセリフにはさすがに、美紗が「ちょっと」と顔をしかめるまでもなく、ボクが突っ込んだ。
じゃあどうすんだよ、と、このまま堂々巡りになりかけた時、
「――……市立図書館、行ってみる?」
美紗が、新しい選択肢を提案した。
「いやいや、ウチに3人で勉強道具並べられる場所ないし」
端から自分の家を選択肢に入れていない純平の、人任せな発言を一蹴する。
(まあ、自分の家が選択肢にないのはお互い様なのだけど)
「そもそも純平、ウチ来たら絶対漫画読むじゃん」
「……こないだの続き読みたいんだけど」
ええー、と不服そうに口を尖らせてそう言った純平は、最早目的を忘れているとしか思えない。
そのセリフにはさすがに、美紗が「ちょっと」と顔をしかめるまでもなく、ボクが突っ込んだ。
じゃあどうすんだよ、と、このまま堂々巡りになりかけた時、
「――……市立図書館、行ってみる?」
美紗が、新しい選択肢を提案した。