ぎゃっ!
何、この剣幕!?
違うし!
なんかめちゃくちゃ誤解だし!


慌てて美紗に助けを求めて視線を送ったら、美紗は必死に笑いを堪えてる。
勘違いに気付いていながら、訂正もしてくれなければ純平の暴走を止めてもくれないようだ。

もう、なんなのコイツら!


「女が好きな女子に『ボクはレズじゃない』なんてはっきり言ったら角が立つからだろッ!」


ボクの両肩を掴む純平の手をなんとか振りほどいて、美紗に泣きついた。
話も聞かずにおかしな誤解で乱暴にされるよりは、他人事だと思って見殺し(?)にしようとしてた美紗の方がまだ理解がある!(かも!)

彼女は声をあげて笑いながら、よしよしと背中を撫でてくれた。