曲がりなりにも女子高生のベッドに、無断で我が物顔に寝そべる不届きな輩がそこにいた。


「……ちょっと。人のベッドで何やってんの、純平」

「コレ読んでる」


聞くまでもない。
言われなくても、それくらいは見れば分かる。
純平は、ボクの本棚から勝手に漁ったらしい漫画を堪能中だった。


いや、そうじゃないだろ。
それはボクを待つ間の暇つぶしであり、ボクが聞きたいのはそこじゃない。

「何か用だった?」


しかし、コイツと言い美紗と言い、どうして勝手に襲撃してくるんだ。
普通、今から行っていいかとかお伺い立てないか?


「ほう、そんな言い方をするなら貸さねえぞ」

と純平がひらひら見せつけてきたのは、ボクが読みたがっていた漫画の新刊。

前言撤回、いつでもご訪問お待ちしてます。